2024年、ラーメン店の倒産件数は過去最高となりましたが、その一方で「油そば店」の数は増えているとのこと。中には“ある理由”でラーメン店から鞍替えした店も。

「油そば」人気のワケは“自由自在”

開店直後から超満席になる『東京油組総本店』池袋組(東京・豊島区)。2023年からの2年間で27店舗増え、いまや全国74店舗に拡大している油そば専門のチェーン店です。

定番メニューは、チャーシュー・メンマ・刻み海苔・ネギが乗り、特製醤油ダレに絡めて食べる「油そば」で、並盛(麺160g)・大盛(240g)・W盛(320g)どれも同じ880円。
酢とラー油を2周ずつくらい回しかけて、よく混ぜるのが美味しい食べ方とのこと。

THE TIME,ディレクター:
「お酢の酸味とラー油のピリ辛がアクセントになっていて、思ったより軽くスルスル食べられちゃいます」

そして、油そばの特徴は【味変が自由自在】なこと!
「タマネギが好き。ケースの半分くらい食べます」(男性客)
「マヨネーズと粉チーズをトッピングしてパスタみたいになる」(男性客)

テーブルには、刻みたまねぎ・すりニンニク・つぶし生ニンニク・柚子こしょう・辛味・ブラックペッパーも常備され、ラーメンよりも“食べ方に幅ができる”ところが人気のようです。

ラーメン店からの“鞍替え”ナゼ?

油そば店が増えている理由は、“味変”だけではありません。
神奈川・横須賀市にある『麺と油』は、2024年11月までは豚骨ラーメン店でしたが、リニューアルして油そば専門店に。一体ナゼなのでしょうか?

代表取締役・工藤拓也さん:
「ラーメンはとにかくスープにお金がかかる。油そばはスープがかからない分、水道代やガス料金がまず削減できる」

そう、油そばにした理由は【経費削減】
光熱費だけでなく、スープを作るための「骨代」や、スープを見張る「人件費」も削減でき、月に約30万円のコストカットになるといいます。

結果、1杯の価格を安く抑えられるようになり「醤油 油そば〔普通〕」は880円。さらに麺の量も増やすことができ学生の客が圧倒的に増えたそうです。