14週連続でコメ価格最高値が更新される中、給食での白米の回数が減るなど、子どもたちの食にも大きな影響が出始めています。

「フードバンクにまずお米がない」 子ども食堂への提供も厳しく

韓国・ソウルのスーパー「ロッテマート ソウル駅店」で4月15日、韓国産のコシヒカリが10キロで約3000円から4700円(日本円換算)で売られていました。

日本人観光客
「安い、安い、どうして?」
「お米、韓国で買って帰る」

お米を日本に持ち込むには検査などが必要となりますが、日本のお米は高騰していて、思わず買いたくなるほどです。

お米をめぐってはいま、子どもたちの食事にも影響が出ています。

東京・荒川区の子どもの支援施設「子ども村ホッとステーション」の子ども食堂では、小学生から高校生までの食事などをサポートしていて、1食100円で提供しています。

この日の晩ご飯は、子どもたちに大人気のビビンバ丼です。おいしいご飯を食べて、食堂に子どもたちの笑い声が響きます。しかし…

子ども村ホッとステーション 大村みさ子 代表理事
「フードバンクにまずお米がない。そういう事態、今まで一度もなかったので、びっくりしました」

荒川区のこども食堂は、食品を提供するフードバンクからお米の支援を受けていましたが、価格高騰の影響で支援が止まってしまったといいます。

子ども
「一番好きなご飯が食べられなくなると、めちゃくちゃ悲しい」

食事の量を減らさないように様々な機関から、お米をかき集めていますが、今後については全く先が見えないと不安をのぞかせています。

子ども村ホッとステーション 大村みさ子 代表理事
「これがいつまで続くか、全然見通しが立たないので、今後、やはり麺類にするとか、そういったことは検討していきたい」

子ども
「給食も少なくて死にそうです。これ、普通の一杯くらいだったのが(今は)4分の3くらい」