賀茂川の下を流れていた疏水分線 「白川疏水通り」の暗渠道

“琵琶湖疏水”の誕生により最も人々の暮らしを変えたのが、当時の最先端技術であった水力発電。また、工場の機械化が進み、日本初の路面電車も運用されるなど京都の街を大きく発展させました。
さらに、電力を利用してケーブルカーのように走らせる鉄道「インクライン」も誕生。高低差のある斜面を台車に乗って移動できる画期的な輸送手段で、人々の生活文化の向上に大いに貢献したと言われています。
(道マニア・髙山英男さん)
「琵琶湖の水が水路閣の上を流れていきますが、一部暗渠になっている道があるので、その暗渠道をご案内したい」

2人が訪れたのは、京都御所の北に位置する「白川疏水通り」。西へ進むと、水路が開渠から暗渠へと変わります。さらに暗渠道を辿り、北大路通(きたおおじどおり)を横断。賀茂川(かもがわ)方面へ向かうと、水門が見えてきます。
(道マニア・髙山英男さん)
「サイホン式といって、賀茂川の下をくぐり抜けて向こう側に行く水路になっている。姿は見えないけど、生き続けている証拠」