コメ高騰の影響は「みそ」と「病院食」にも…

止まらないコメの高騰。影響はごはんには欠かせない、みそ汁にも。

都内にある1934年創業のみそ専門店。全国から厳選した70種類以上のみそを扱っています。

佐野味噌醤油 佐野記子さん
「こちらが米こうじをつかったおみそになります。お米の自然な甘みの生きたおいしいお味噌になっています」

実は、国内で出荷されるみそのうち、約8割がコメを使った「米みそ」。みそ1キロあたり、200~300グラムのコメを使うといい、影響は時間差で出てくるといいます。

佐野味噌醤油 佐野記子さん
「2024年の秋ぐらいに仕込んだものが徐々に出始めています」

すでにいくつかの蔵元から、値上げの通知が来ているといいこちらのお店も、夏ごろには価格を上げざるを得ない状況だといいます。

お客さん
「困りますよね。日本人ってご飯とみそ汁を絶対食べるイメージあるので、2つとも値上がりしちゃうと、結構きついなって思います」

影響はこれだけではありません。
東京都内の病院では約300人の入院患者の食事に、1日60キロほどのコメを使うといいます。

武蔵野徳洲会病院栄養管理室 土屋輝幸 副室長
お米としては(1キロあたり)250円ほど半年前と比べれば上がっていますし、月に40万円ぐらい価格の上昇がある。赤字に耐えながらなんとか運営している

ご飯の代わりにパンや麺類にする案もありますが、そう簡単にはいかない事情も。

武蔵野徳洲会病院栄養管理室 土屋輝幸 副室長
「高齢者になってきますと、飲み込みの力が落ちている方も多く見られますので、のどに詰まってしまうリスクが高くなったり

コメの高騰が広い範囲で影響を及ぼしています。