急速に発達した雨雲による雷。

10日、奈良市ではグラウンドに雷が落ち、部活中の中学生2人が意識不明の重体になるなど、落雷による事故が起きました。

落雷が起きている場所では危険を伴いますが、雷の観測で日本で最も多いのは金沢です。

1991年からの30年間での平年値では、金沢は年間で45.1日です。次に多いのが新潟の34.7日ですが、福岡の25.5日、東京の14.5日と比べてもその多さがわかります。

金沢で発生する雷

金沢では、西高東低の気圧配置が続く冬の間に雷が多い傾向がありますが、実はここ数年は夏の時期の雷も多く、年間でも2022年は76日、2023年は77日、2024年は74日と平年値を大きく上回っています。

発達した雨雲がもたらす集中豪雨が石川県内でも夏に多いことなどが要因とみられますが、そうなるとこれからの時期、落雷への注意がますます必要といえそうです。