“泳ぐ宝石”とも呼ばれるニシキゴイの初競りが新潟県小千谷市で開かれ、春の訪れを告げる威勢のいい掛け声が響きました。
海外での人気も高まる中、“トランプ関税”の影響はあるのでしょうか?

軽快な掛け声とともに次々と競りにかけられていく“泳ぐ宝石”。
小千谷市の錦鯉市場では11日に今シーズンの競りがスタートし、新潟県内外から集まった買い付け人が、出荷された170の舟を熱心に観察しながら、競り落としていきました。

この錦鯉、海外でも年々人気が高まっています。
特に2024年に特徴的だったというのが…

【JA魚沼経営管理委員 大塚嘉和さん】
「アメリカでのブームがぐっと伸びた」
「ずっとコンスタントには出ていたが、去年一気にガッと上がったという感じ…」

そんななかでの、トランプ大統領による『相互関税』。
冬に始まった錦鯉の輸出は一旦ピークを越えていますが、生産者にとっては出荷の最盛期を迎える“今年の秋”が気がかりです。

「錦鯉は趣味の品物なので、生活のことが重点的になればどうしても、趣味のものは落としていく感じになるので心配…」
「景気が世界的に落ちてくれば、どうしてもしわ寄せは来ると思う」

“平和のシンボル”でもある錦鯉。
小千谷市での競りは、11月まで続きます。