中国外務省は、習近平国家主席が14日から東南アジアを歴訪すると発表しました。貿易摩擦が激化するアメリカに対抗するため、周辺国との連携を強化する狙いがあります。

中国外務省は11日、習近平国家主席が今月14日から18日にかけて、ベトナムとマレーシア、カンボジアを訪問し、各国の首脳と会談すると発表しました。

今年初めての外遊先として東南アジアを選ぶことで、近隣諸国との関係強化を重視する姿勢を示した形です。

中国外務省の林剣報道官は、「中国と東南アジアは運命を共にする良き隣人であり、パートナーだ」としたうえで、外遊の意義について次のように述べました。

中国外務省 林剣 報道官
「(今回の外遊は)中国とベトナム・マレーシア・カンボジア、ひいてはASEANとの関係を発展させるうえで重大な意義を持ち、地域や世界の平和と安定に新たな力を注ぐことになる」

今回の訪問を機に、相互関税でアメリカとの関係に苦慮する東南アジア各国と連携を深め、アメリカに対抗する姿勢をアピールするほか、中国との経済関係を強化する狙いがあります。