相手に気を使わせない会話の仕方は?

入社17年目の江藤愛アナウンサーにはこんな悩みが。
『昔は話しかけてもらえる立場でしたが、今はどちらかというと、声をかける方の年齢なので、相手が意識しない会話の内容って何だろう?と知りたいです』

江藤愛アナウンサー:
もう後輩アナウンサーも男女合わせて28人ぐらいに増えて、よく上司からも後輩にアドバイスしてあげてと言われたりするんですけど、やっぱり何て言っていいかわからない。
「おはよう」の後になんて一言話しかけたらいいかな。むしろ話しかけない方がいいのかな。いつもそのせめぎ合いで、どうしたらいいんだろうと日々悩みながら、SNS見て何か話しかけたりしてます。

心理カウンセラー 五百田達成氏:
こういうお悩みは本当に多いです。
話しかけられて受身だった方ほど、年次が上がって自分が上の立場になった時に困っちゃう。江藤さんにまずわかっていただきたいのが、相手も気を遣ってるんですよ。どっちが話しかけるか、そのときはやはり年次が上の方が“滑るリスク”を背負ってでも行くのがポイントになります。

話すときに気を付けたいのが、
【アドバイスをしない】【自慢話をしない】【昔話をしない】
「若い世代は・・・」「おじさんだから」「おばさんだから」などはNGワードです。

五百田氏:
「若い子の流行り分からない〜」と言った瞬間相手が話しにくくなる。なんか距離を置かれた、となります。
あまりジェネレーションの話はせず、一対一でとりとめのない話をする。
「今のうちにたくさん経験しておいた方がいいよ」なんて言って、相手は「勉強になります」って言うかもしれないけど、内心「ちょっと面倒くさいな」と。

恵俊彰:
いや~、そっちだな・・・まずいな。

五百田氏:
むしろ後輩だったり下の人たちに対して何か教わるスタンス。
「TikTok全然わかんないけどどういうふうに使えばいいの?」だったり「そういうの今流行ってるんだ」だったり、下から「教えて」って行くと、相手は楽ですよね。

恵俊彰:
でもきっかけが「経験を教えてください」とかそういうのが多いんです。

五百田氏:
僕、個人的には3回ぐらい聞かれてもあんまり言わないようにしてます。どう言ってもやっぱり説教っぽくなっちゃう。
やるなら、「わからないけどこういう選択肢もあるかもね」などと伝えるのが今の若い人たちへの接し方かなと思います。

(ひるおび 2025年4月8日放送より)
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<プロフィール>
五百田達成氏
作家・心理カウンセラー
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