■原料価格は落ち着き始めたものの・・・
曲がる器といったすず製品が人気の富山県高岡市の鋳物メーカー・能作は…。

納作 能作克治社長:
「これは10パーセント程度値上げしましたかね」

すずは、ことし5月に1トン当たりおよそ600万円とコロナ禍前の2.5倍に。原材料価格の高騰で、能作は、ことし6月に一部商品を1割から2割値上げしました。

現在、値上げの要因となった原料価格は落ち着き始めていましたが…。

納作 能作克治社長:
「材料がすべて海外ですから、一時ものすごく高騰したんですけど、今はちょっと落ち着いてはいるんですけど、ただ円安の影響で落ち着いている分の影響が円安で消されているので、かなり高い状態で仕入れないといけない」

原材料の価格高騰が落ち着いても結局、値上げ分が、円安で相殺されている状況だということです。
納作 能作克治社長:
「これで材料がまた高騰したら、もう一段値上げしないとやっていけないんじゃないかなと思っています」

出口の見えない円安に企業や家計の負担はさらに大きくなりそうです。