トランプ氏を説得できる?日本の交渉カードは…

山形キャスター:
どのように交渉していくのかについては、トランプ大統領に関税政策のマイナス面を伝えることが重要だといいます。
トランプ大統領を相手に、そんなことができるのでしょうか。
日本としては、ヨーロッパや周辺諸国とタッグを組んで説得していく。これがうまくいけば追加の関税がなくなる可能性もあるといいます。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
今回、各国に相互関税を課したことで(トランプ大統領の)支持率が下がりました。
さらに長期金利が上がったので、景気を冷やすということでトランプ氏もたじろいだことは明らかです。そうすると、「トランプ関税はアメリカにとっていいことがありません」という理由を正当化することになります。
日本だけが言ってもあまり効き目はありませんが、ヨーロッパや東南アジアと一緒になり、「トランプ関税を見直した方がいい」と言うチャンスは増えましたよね。
井上貴博キャスター:
これまでトランプ氏独自の理論があり、それに基づいて行動してきたと思いますが、各国は石破総理も含めて、ずっと関税政策のマイナス面を伝え続けてきたわけです。しかし、結局は虫の居所一つで変わってしまう。全く読めないですね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
最終的にはそのマーケットが拒否することが、数字で現れたわけです。それが現実になったので、トランプさんもさすがに少しトーンダウンしてきたのが現実でしょう。
出水麻衣キャスター:
トランプ氏はなぜ長期金利に注目しているのでしょうか。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
トランプ氏は元々不動産屋です。不動産屋は、住宅ローンや長期金利に対して非常に敏感です。目先の短期金利はもちろんですが、長期金利が景気の指標になります。
それに対してトランプ氏は「株が下がったことはもう大丈夫」と言っていましたが、さすがに長期金利がどんどんと上がってきたことに対しては、少しびびったというのが現実だと思います。