失敗を重ねても戻ってこられる場所

とはいえ、「セカンドチャンス!」はあくまでも自助グループであり、更生のための支援団体というわけではありません。

NPO法人「セカンドチャンス!」代表・才門辰史さん
「『セカンドチャンス!』自体は、再犯防止を目的としていません。自分たちは、何回失敗しても、また仲間として繋がるっていう形で、『また捕まってしまったね』って言っても、その子に手紙からまたやり直して、また出てきたら、繋がるっていう形で」

「セカンドチャンス!」のメンバーは、それぞれ自分たちの仕事を持ち、自分たちの生活を送っています。
例えば少年院を出た若者が、交流会から遠ざかったり、メンバーで作っているLINEのグループから抜けてしまった場合、深追いはできません。
自分たちにできることは、「本音を言える場」を提供すること、そして何度失敗しても、戻って来られる場を続けていくと考えているということです。