
殺処分“ゼロ”の実現と継続には、センターから犬を引き取り、新たな家庭との橋渡しをしている、ボランティアの存在が欠かせません。団体に所属する約30人のボランティアは、それぞれが犬を家庭で預かり、月に数回開かれる譲渡会に連れていきます。
▼ボランティア「意識はだいぶ変わったけど、まだまだ。それがこのセンターの様子に現れている。(県民の関心を)たぐりよせていきたい」
▼ボランティア「毎月毎月、来月は無理かなと思いながら2年間すごしてきて、取りこぼしのないように一頭でも…と思いながらやってきているが、みんな限界を超えている、里親の文化というのを沖縄の人がしっかり考えてやってほしいな」
現在、団体が保護している犬は100頭あまり。ボランティアのメンバーでそのすべてをケアしながら、新しい家族を探しています。譲渡会は、犬の性格や健康状態などの情報を来場者に説明し、「トライアル」など飼育環境の調査をしたあと正式譲渡となります。
▼ボランティア「(飼い主が)入院施設に入ったから飼えないっていって、ビニールハウスに縊っていた14頭のうちの1頭」

▼正式譲渡が決まった人「(一緒に)色々な所に行って楽しみたいです。ずっと外で飼われていたので、なかなかすぐには家庭犬のようになれないと思うけど、徐々になれてもらっていろいろな所にお出かけにいきたい」
▼ワンズパートナーの会事務局長 比嘉ゆかりさん「(里親の元に行った)その子たちの幸せな姿を見るのが励みになっている。今後もゼロを続けて、私たちのような活動がなくなる世の中になるのが一番いいかなと思っている」

沖縄県で続く殺処分ゼロ。この取り組みが当たり前のものとして広がっていくことが、次の課題です。
