11月開催のクイーンズ駅伝予選会となるプリンセス駅伝が23日、福岡県宗像市を発着点とする6区間42.195kmで行われ、上位24チームが本大会に出場する。「1位通過」を目標に掲げている三井住友海上は、クイーンズ駅伝優勝最多7回を誇り、今年は新人の西山未奈美(22)がエースに成長。4区のインターナショナル区間にはカマウ・タビタ・ジェリ(22)が控える。出場チームの中では一、二を争う選手層の厚さで、2人の力を引き出す展開に持ち込みたい。
殻を破った印象のあるルーキー西山
三井住友海上でエースだった岡本春美(24)が、21年にヤマダホールディングスに移籍。昨年のクイーンズ駅伝で、エース区間の3区を走った田邉美咲(27)も引退した。それでも戦力ダウンしている印象がないのは、西山の加入とインターナショナル区間で強さを発揮するタビタの存在が大きい。
今シーズンの西山は殻を破った。
神奈川・白鵬女高2年時に全校高校選抜2000m障害で優勝し、松山大1年時にはU20世界陸上3000m障害で9位に入っている。しかし日本選手権3000m障害は、大学1年時から5位、7位、7位、9位。日本インカレも2位、他種目出場、5位、3位で4年間タイトルを取れなかった。日本インカレでは高校の1学年後輩の吉村玲美(22・大東大4年)が連勝し、日本選手権では松山大と同じ愛媛県で活動する山中柚乃(21・愛媛銀行)や吉村が、五輪や世界陸上の代表を決めていた。
しかし今年は6月の日本選手権で3位に入り、吉村に先着した。記録は9分39秒28の日本歴代4位で、自己記録を21秒も更新した。7月には5000mで自己新を連発し、15分33秒81と昨年から30秒近く記録を伸ばした。タビタを除けば今季、チーム内の最速タイムである。
鈴木尚人監督は、入社1年目で一気に伸びた理由を次のように話す。
「三井住友海上は自主性を重んじるスタイルなんですが、松山大もそのスタイルに変わっていて、西山はそれに上手くハマったのではないかと思います。何をやれば強くなるか、この練習は何のためかしっかり理解ができている。わからなければ聞いてきます。体重管理など日常生活も自身でコントロールして、プロ意識も強く結果に貪欲です」
3000m障害のために「スピードも必要」(同監督)と1500mにも積極的に出場し、4分20秒14とこの種目でも自己記録を大きく更新した。だが10000mにはまだ進出していない。プリンセス駅伝は3区の可能性もゼロではないが、1区の可能性が高く有力な区間賞候補だろう。
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