投資の専門家「粛々と継続を」

トランプショックにどう対応すればいいのか。ファイナンシャルプランナーの中村賢司さんに聞きました。

ファイナンシャルランナー 中村賢司さん
「昨年から始めた人はもうマイナスになっている方が多い。その前から長く投資されている方、特に積み立て投資とかされている方は、この下落相場でもプラスの人が多いんですよね。なので、やっぱり長期的に考えてこの短期的な下落はそこまで気にせず、積み立てをしている人は粛々と継続していくことがいい。第1次トランプ政権の時にも下がりましたけれども、結局はまた株価は上がってきて復活しているわけですから」

日経平均株価の推移です。

第1次トランプ政権1年目の2017年は、アメリカ株高と円安を背景に26年ぶりの高値に回復しました。

しかしその後、鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げや中国への制裁関税などアメリカ政府の方針で株価は下落しますが、その後回復しているのが分かります。

ファイナンシャルプランナー 中村賢司さん
「株価下落が5年も6年続くことはないですから、あせらず積み立てをしている人は継続する。短期投資の人もしばらく様子を見て、じっくりとマーケットを見ながら継続されていかれたほうがいいと思います」

投資の分散でリスク回避も

具体的に投資の手段をどう考えたら良いのか、ファイナンシャルプランナーの中村賢司さんは「マーケットの分散」が重要だと言います。

日本の株だけでなく「世界の国の株を持つ」、また、株だけでなく「世界の国債」や「金連動」や「不動産連動」の投資など、すべて下がることは考えにくいので分散することがリスク回避につながるということです。