始めたきっかけは自身の経験から

オーナーの毛利陽子さんは、店で扱う商品の多くは地元企業の従業員などから無償で提供を受け、毛利さん自身で制服の裾やボタンのほつれなどを補修しています。価格は新品の1~3割ほどと破格の値段で、売れ行きは去年に比べて2倍に増えています。

この事業を始めた毛利さん。実は4人の子どもを育ててきたシングルマザーです。

約3年前、離婚をきっかけに、制服のリユースを始めたといいます。

リユースショップさくらや富山店 毛利陽子さん
「子どもって成長段階でどうしても進学が出てきます。その時にかかる費用とか心労みたいなものってあると思うんです。私自身も子どもの進学を何回も経験しているので、そういうときに何かお手伝いできたらいいなっていうのもありました。何か自分にできること、自分たちにできることってあるんじゃないかなと。そのときに学生服っていうのがピッタリだった」

長男の春丞さん(22)は幼いころから裁縫が得意な母・陽子さんが作った服を着て育ちました。この日も陽子さんがリメイクした服を着ていました。

長男 春丞さん(22)
「ミシンをいじっていない日はないぐらい裁縫好き。母親の性格と裁縫の技術点というのはとても合っているんじゃないかなって思いました。弟の制服は僕のお下がりだそうです。自分が着ていたんだなと思うと感慨深い。うれしくなりますね」