入学式のシーズン。新たな出発に花を添える学生服は年々価格が上昇し、富山市では1着5万円を超すとのデータもあります。そんな中、注目されているのがリユース。ひとり親家庭で過ごした島津有希アナウンサーは、学生服などの出費に苦労していた母親をふと思い、現代の制服事情を取材しました。そこで出会った、学生服のリユース販売店を手がけるシングルマザーの「自分にできることがあるのでは」という思い。そして島津アナが目にした子どもたちの意外な反応…。

富山県高岡市の芳野中学校で行われた入学式。新1年生201人が期待と不安に胸を膨らませながら新たな学校生活をスタートさせました。

新入生
「楽しみです」
「うれしいです」
「小学校と違うので少し不安です」
「制服を着て中学生になったんだなっていう実感が少し湧きました」

新入生がまとっている真新しい制服。実はこの制服も食料品などと同じように厳しい物価高の影響を受けています。

総務省の調査によりますと、学生服は生地の高騰などで価格は年々上昇。富山市では6年前から3割値上げし、5万円を超えています。

学生服の価格の全国ランキングでも水戸市、宇都宮市、福島市、札幌市に次いで富山市は5番目の高さです。最も制服が安い岡山市に比べ約2倍の価格となり、家計を圧迫する一つの要因になっています。

新入生の保護者
「制服は高いですね」
「ちょっと大きめを買ったら瘦せてしまって、でも、高いので買いなおしが難しいなと思っています」
「負担は大きいなと思いますけど、子どもの成長とともに致し方ない部分もあるのかな」