“世界最高の夢舞台” ゴルフのマスターズが10日に開幕する。4年ぶり2度目の優勝を狙う松山英樹(33)はもちろん、海外勢にも注目だ。松山が優勝した2021年のマスターズで決勝ラウンドの2日間をともに過ごしたザンダー・シャウフェレ(31、アメリカ)も優勝候補の一人。世界ランク3位のシャウフェレは今大会が8年連続8回目の出場で、昨年は全米プロ、全英オープンを制している。1月の開幕戦後に悪化した肋骨の負傷を乗り越え、自身3度目のメジャー制覇を目指すシャウフェレに、マスターズへの意気込みを聞いた。
Q.マスターズ出場の気分は?
シャウフェレ:とてもワクワクしています。オーガスタ・ナショナルに来るのは本当に嬉しいです。今年はスロースタートで、体調面での不安がありました。だからこそ、今こうして元気にここに来られたことをとてもありがたく思っています。
Q.(肋骨の怪我について)お医者さんは「ノー」と言ったのに、あなたは「イエス」と返したとか...そのあたりの体調について教えてください。
シャウフェレ:正直、僕は頑固なんです。ゴルフをプレーするのも競争するのも大好きなんです。(肋骨の)ケガをしたのはこれが初めてで、6週間プレーできなかったのは本当に辛かった。でも、重症ではなかったとわかっていたので、辛抱強く待って復帰のタイミングを見計らっていました。
Q.これが8回目の出場となりますね。気持ちに変化はありますか?どのように感じていますか?
シャウフェレ:確かに少しずつこの場所に慣れてきた部分はあります。初出場のときは、全てが「おおっ!」という感じでコースを覚えたり、どこに行けばいいか、レンジやトリートメントの場所など、大会に関わるあらゆることを学ぶ必要がありました。何度か来てこの場所を知ることで慣れてきました。年齢を重ね、プレーを重ねてきた今、その経験を活かしたいと思っています。
Q.今年はどのようにこの大会に臨みますか?
シャウフェレ:毎年同じようなアプローチです。僕はメジャーに対してはいつも同じように準備しています。昨年の最後の2つのメジャーでは良いプレーができたので、今年もその流れを意識して同じような気持ちで臨もうとしています。
Q.松山英樹選手と最近お話ししましたか?どんな選手でしょうか?
シャウフェレ:最近は彼とは会っていません。先週プレーしていたのは知っています。キャディのショータ(早藤将太)にはキャディルームで会いました。英樹はここではいつも“脅威”です。彼が優勝したときに一緒に回ったんですけど、雨で中断した後に戻ってきたときのプレーが本当に素晴らしかったのを覚えています。ショートゲームが抜群で、ピンチの度にピタッと寄せてきて、ほとんど1フィート以内につけていました。
このコースは、色々なタイプの選手に優勝のチャンスを与える素晴らしい場所です。英樹のプレースタイルはスコッティ・シェフラー(28、アメリカ)のような選手とはまた違った形でしたし、誰にでもチャンスがあるんだという希望を与えてくれます。
Q.日本のファンにメッセージをお願いします。
シャウフェレ:こんにちは。ザンダー・シャウフェレです。オーガスタ・ナショナルマスターズでの僕たちのプレーをぜひ観てください。応援よろしくお願いします!