JR東日本は8日、上越新幹線で『顔認証技術を用いた改札機』の実証実験を行うと発表しました。新潟駅と長岡駅の新幹線改札に専用の改札機を設置し、今年秋から来年春にかけて実証実験を行う予定です。JR東日本で“顔認証改札”の実証実験は初となります。

JR東日本によりますと、新潟駅にはNEC製の顔認証改札機、長岡駅にはパナソニック コネクト製の顔認証改札機を設置するとしています。
改札機における顔認証技術そのものの精度の確認のほか、明るさやカメラの角度、温度や湿度などの設置環境の確認を行うということです。
また、改札機を通過する「歩行者の速度」や「カメラと歩行者の距離」のほか、改札機と顔認証センサーの連動についても確認するとしています。

実証実験で設置予定の顔認証改札機イメージ(提供:JR東日本)

JR東日本では、今回の実証実験の結果を受けたうえで、エリアや対象を広げた“顔認証”による実証実験を進めていくとしています。
また、2027年春には顔認証以外のさまざまな方法を活用した実証実験も行う予定だということで、乗客の利便性向上に向け、今後10年以内にウォークスルー改札=きっぷやSuicaを取り出すことなく通過できる改札の実現を目指したいとしています。

JR東日本が目指す“ウォークスルー改札”のイメージ(提供:JR東日本)