戦後80年となる今年、令和の「慰霊の旅」が始まりました。両陛下が最初に訪問したのは、東京都心から南におよそ1200キロ離れた太平洋戦争の激戦地・硫黄島。旧日本軍とアメリカ軍、そして島で暮らしていた住民、あわせて約3万人がこの地で戦死しました。

犠牲になった島民の慰霊碑がある平和祈念墓地公園で両陛下を出迎えた1人が島民3世の西村怜馬さん(43)。両陛下と懇談した西村さんの伝えたい思いとは…。

島民3世「温かい感覚になりました」 両陛下が慰霊碑を参拝

7日の午後1時前、雨のなか両陛下が訪問されたのは小笠原諸島の硫黄島です。

東京都心から南に約1200キロ離れたこの島は、1945年、太平洋戦争で激しい地上戦が行われました。

犠牲者は日本側が約2万1900人、アメリカ側が約6800人。当時島で暮らしていた住民も一部「軍属」として島に残り、命を落としました。

天皇陛下(2月)
「戦後80年という節目を迎え、各地で亡くなられた方々や苦難の道を歩まれた方々に、改めて心を寄せていきたいと思っております」

両陛下は2025年、沖縄や広島、長崎への訪問が調整されていて、硫黄島訪問が最初の「慰霊の旅」となります。

犠牲になった島民の慰霊碑がある平和祈念墓地公園で両陛下を出迎えた1人が、島民3世の西村怜馬さん(43)です。島に住んでいた祖父と祖母から、戦争の話をよく聞かされたと振り返ります。

硫黄島の島民3世 西村怜馬さん
「艦砲射撃があり、みんなで家近くの防空壕に入って、すごくその時は怖かったんだと聞いた」

島にアメリカ軍が迫るなか、島民は本土に強制疎開されることが決まり、西村さんの祖母は、島の植物で作った小物入れに大切な写真を入れて島を出ました。

しかし、祖父母それぞれの弟が軍属として島に残り、2人とも犠牲に。平和祈念墓地公園の慰霊碑には、2人の名前も刻まれています。

両陛下は7日、この場所を訪問し、花を手向けられました。

硫黄島の島民3世 西村怜馬さん
「真摯に丁寧に向き合って参拝されているんだなと、温かい感覚になりました」