ベルギーの首都ブリュッセルで開かれたNATO=北大洋条約機構の外相会合が4日、閉幕し、国防費の増額に向けてさらに努力していくことで一致しました。

NATO ルッテ事務総長
「どのような課題に直面しようとも、侵略を抑止するために必要な戦力と能力を確保しなければなりません。そのため、すでに多くの同盟国が始めているように、私たちはさらなる投資を進めます」

NATOのルッテ事務総長は2日間にわたって行われた外相会合の閉幕後、このように述べ、アメリカのトランプ政権も求めている国防費の増額に向けて、加盟国がさらに努力していくことで一致したと明らかにしました。

また、アメリカのルビオ国務長官から「NATOへの関与について明確なメッセージがあった」として、トランプ政権がNATOへの関与を続ける姿勢を示したことを強調しました。

さらに、ルッテ氏はロシアと中国、イラン、北朝鮮の協力関係がヨーロッパだけでなく世界の安全保障を脅かしているとして、日本を含むインド太平洋地域の国々とのさらなる連携を訴えました。

ルッテ氏は来週、日本を訪れ、石破総理と会談する予定です。