ミャンマーの被災地では、きょうから日本の緊急援助隊が医療支援を始めています。

軍事政権を正式に承認していない日本は、当局などとの様々な調整が必要となりましたが、マンダレーで医療支援を始めました。

市役所の駐車場に設置された仮設の診療所には、さっそく多くの市民が診療を受けに訪れています。

地震でけがをした人や感染症の患者、病院が被災して通院できなくなった人など、1日100人程度を受け入れるということです。

ミャンマーでは、日本を始め少なくとも17の国が救援隊を派遣していますが、活動はマンダレーのような都市部に限られていて、農村部など戦闘地域の周辺には行き渡っていないのが現状です。

こうしたなか、ミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官はタイで開かれた周辺諸国との国際会議に出席しました。

各国に支援を呼びかけるその裏には、震災を政治利用して国際社会に軍政を承認してもらいたいとの思惑も透けてみえますが、総司令官はJNNの問いかけに無言で会場をあとにしました。

ミャンマー軍は戦闘停止を宣言したあとも空爆を続けていることから、情勢が再び不安定になれば、今後の国際支援にも影響が及ぶことは間違いありません。