7年前に「世界で最も小さく生まれた男の子」が成長し、家族に祝福される中、入学式を迎え、小学1年生になりました。

軽井沢東部小学校で開かれた入学式。新1年生14人の先頭で少し緊張した表情を見せる関野竜佑(せきの・りゅうすけ)くん6歳。

7年前に、男の子としては、世界で最も少ない体重で生まれました。

母 俊子さん:「最初は感覚がないくらい軽かった」

2018年の10月1日、母・俊子(としこ)さんが妊娠24週、緊急帝王切開で出産。

生まれたときは身長22センチ、体重わずか258グラムでした。

俊子さん:「生まれた当初は余りの小ささと肌が透き通っていて触ったら壊れそうなくらいで自分でもどうしたらいいかわからないくらい」

命をつなぐため安曇野市の県立こども病院のスタッフが懸命にケアにあたり6カ月で3300グラムまで成長。

無事に退院の日を迎えました。

2021年。3歳になりました。
身長は74センチ、体重は7キロほどに成長。

おもちゃのマイクがお気に入りで歌うことが大好きでした。
この年から保育園に通い始めます。

5歳になり、体重は10キロを超え身長も89センチに。
この日再会したのは生まれた当時の主治医です。

糸島亮医師:「自分たちがやってきたことが無駄じゃなかったと励みになる」

3月に迎えた保育園の卒園式。

竜佑くん:「大きくなったら警察になりたいです」

身長97センチ。体重は12.5キロ。
走ることが大好きな元気いっぱいの男の子に成長しました。

長男 佑平さん:「こんなに小さくて大丈夫なのかなという心配はすごくありました。言葉がしゃべれるようになって自分の意思が伝えられるようになって。特に大きい病気とかもなく6年間暮らせてまだ他の子と比べたら小さいですけど、自分からしたらすごく大きくなった」

母 俊子さん:「入ったころには何もできなかったんですけど、もう今はみんなと一緒に歌ったり踊ったり遊んだり色々できるようになったのでよかったです」

歌:「1年生になったら~1年生になったら~」

多くの人に見守られここまで成長してきた竜佑くん。
小学校での新生活が始まります。

先生:「関野竜佑さん」
竜佑くん:「はい!」