卒論の発表会。
会場には、下唐川地区で仮設団地の自治会長を務める加代さんの姿もありました。

伊藤さんの発表も佳境を迎えます。
伊藤さん「更地の貸農園化、伝統家屋の民泊利用、交流促進型復興住宅の3つのプログラムを設定し、住民と外部の人々が協力して集落を運営していく仕組みを構築することで災害復興と集落復興を一体的に進めることを目指します」と発表、締めくくりました。

表を聞き終えた加代等さん「あと15年後、20年後にはこの村は無くなるんですよ。私たちは村仕舞いをしなければならなかった。おそらく。あんな小さな村に大学の先生や大学生が来るとは僕たちは想像もしていなかった。膝を交えて話す機会を実は地震が作ってくれたのかな。この地震をマイナスに捉えるのではなくて若い人たちとのつながりを深めながら、もう一回地区を見直そうかなと考えています」

伊藤さんは、この4月から大学院に進学し、今後も下唐川地区を中心に研究をしていきたいと話してくれました。