富山市の用水路で見つかった大量の1万円札は落とし主に返還され、ひとまず一件落着です。しかし、どこから、なぜ流れてきたかはナゾのまま…。では、チューリップテレビ取材班が見つけた1万円札への報労金はどうなるのか…。

記者:
「1万円札の落とし主が見つかったんですよ」

近所の男性:
「よかったじゃないですか。まるまる?どうしてわかったのかな?」

近所の男性:
「持ち主の元に戻ったのならよかったと思います」

富山市内の用水路で大量の1万円札が見つかったのは7月19日。

記者:
「あ、ありました1万円札です。1万円札が水草にひっかかっています」

女性の声:
「あ~あ」

第一発見者の男性:
「あれ、1万円あると思って、落ちてると思って。前後見たらこれだけ落ちてた。びっくりしました」

警察も加わり用水路を調べると、次々と出てくる1万円札。一夜明けても…。

毛田千代丸アナウンサー:
「ありました。1万円ありました。水草の隙間、ありました」

チューリップテレビの調べで、2日間であわせて85枚の1万円札が用水路から見つかりました。

用水路近くの宝飾店 今枝孝文さん:
「いやぁー。カルガモとかでしたら泳いでいますけどね、まさか1万円札が泳いでいるとは思わないです。ちょっとびっくりですね」

誰のもので、どこから流れてきたのか…チューリップテレビは用水路を上流に向かって調べましたが、流れが入り組んでいて、手がかりはつかめず…。

しかし…。発見から3か月を経て、落とし主が確定しました。これは1万円札を拾った毛田アナウンサーに19日警察から届いた「拾得物件返還通知案内書」です。

そこには、18日落とし主の元へ1万円札が返還されたと書かれています。落とし主は富山市内の人物だというのです。

落とし主が見つかったとあって、用水路の周辺住民に反応を聞いてみると…。

記者:
「落とし主が見つかったんですよ」

近所の男性:
「みつかったんですか。よかったじゃあないですか」

近所の男性:
「なんで流したのか不思議ですけど」

記者:
「持ち主のところへ戻ったということですけど」

近所の男性:
「よかったないけ、そしたら。はあーん、まだ落ちとらんけえ」

遺失物法では警察が落とし物を保管する期間は3か月と決められています。7月19日にチューリップテレビが落とし物として届け出た1万円札の保管期限は10月19日まででしたが、落とし主に返されたのは18日。まさに、期限ギリギリの返還でした。

落とし主を特定した経緯について、富山中央警察署は「遺失の届け出、その他の状況などにより総合的に判断して落とし主を特定した」とコメントしています。

法律では拾った1万円札の5%から20%を「報労金」として落とし主に請求できるようになっています。

チューリップテレビ取材班が見つけた1万円札については、記者やアナウンサーが取材業務の中で拾い警察に届けたものであり、報労金請求の権利は放棄します。