東京商工リサーチによりますと、人材派遣などを手掛ける「沖縄アクロス(作山明彦社長)」は、先月26日、東京地裁より破産開始決定を受けました。負債総額は合計約2360万円。派遣スタッフ20人への給与約840万円が未払いとなっています。
また、去年10月末に作山社長が会社資金を持った状態で行方不明になったということです。

「沖縄アクロス」は2015年に携帯ショップへの人材派遣を手掛ける「アクロスソリューション」の沖縄営業所としてスタートし、2018年に「沖縄アクロス」として親会社から分離独立しました。家電量販店内にある携帯ショップに人材派遣を行うほか、2020年からは宜野湾市でジョットスキーのレンタルを開始。その後も居酒屋やピザ店をオープンするなど事業の多角化を進めました。

売上高は年間約1億5000万円を計上していましたが、派遣スタッフの給与が高く利益を圧迫していたということです。

今回の破産開始決定は、去年11月に「沖縄アクロス」と代表者が同じ「アクロスソリューション」が破産開始決定を受けたことに連鎖した形で、「アクロスソリューション」の負債総額は18億2044万円となっています。