6月のアユ漁解禁に向けて、大分市を流れる大野川に2日、およそ2万匹の稚魚が放流されました。

別府湾に流れ込む大野川は祖母山を源流とする1級河川で、シーズンには多くの太公望でにぎわいます。大野川漁業協同組合では6月のアユ漁解禁に向け、4月末にかけて流域の各ポイントで合わせて20万匹の稚魚を放流します。

下流域にあたる大分市では2日、組合員が稚アユおよそ2万匹を2か所に分けて放流しました。体長およそ10センチの稚アユはこれから上流に遡上し、体長20センチから30センチほどに成長します。

去年の秋口に台風があまり来なかったことや、アユの産卵場を整備したことで今年は豊漁が期待できるということです。

(大野川漁業協同組合・若松成次組合長)「川の状態が良いことと、海の状態が良いこと。アユがたくさん産卵した。環境整備を行ったということです。30センチぐらいが尺アユということになります。そういうアユに育ってもらいたい」

今年は天然のアユの遡上も例年より多く確認されていて、大野川では6月の解禁から10月末までアユ漁が楽しめます。