値上げは今年度も続きます。今月から1年半ぶりとなる4000品目以上の食品が値上げされました。新潟県内のスーパーでは対策に追われています。

三条市のスーパー『マルセン』です。

【マルセン 太田雅悠 専務】「今までは103円とか108円で買えていたものが150円、1.5倍くらい価格が上昇している」

かまぼこなどの練り製品は今月から多くの商品が10円から20円ほどの値上げ。

チーズは原材料の高騰と製造コストの上昇でメーカー各社が値上げを行い今月、20円から30円ほど高くなっているといいます。

【買い物客は】「去年よりも高くなっているなって合計金額が」
【買い物客は】「特に何がというんじゃなくて、何一つとってもどれをとっても以前とは違うなという思いがしています」

【買い物客は】「なるべく安いものを探すしかない。どうしようもないですよね食べるものを少なくするわけにもいかないし」

帝国データバンクのまとめによりますと、今月からの食品の値上げは4225品目で、おととし10月以来、1年半ぶりに4000品目を超えました。

分野別でみると調理みそなどの「調味料」が2034品目と最も多く、次いで缶ビールや缶チューハイなどの酒類・飲料が1222品目、ハムやソーセージ、冷凍食品など加工食品が659品目と続きます。

【マルセン 太田雅悠 専務】「おコメはもう順次3月で終売とか2月中にも終売になってしまっているアイテムも結構出てきていて、これからどんどんおコメがないような状態がまた起こるんじゃないかなと心配をしています」

コメの価格高騰も止まりません。こしいぶきは5キロで税込み5054円。今年1月よりも1000円ほど高くなっていて今後の値上がりも懸念されます。

こうした値上げに対しスーパー側も対策に追われています。
【マルセン 太田雅悠 専務】「3月中の特売と同等の価格、今回は特売を出しているんですけど、4月1日から値上がりすることを知らなかったとか、そういったお客様に向けて少しでも助けになればなということで」
6缶パックで100円ほど値上げしたという缶ビールは先月に在庫を多く仕入れ、これまでの特売価格で販売。

ほかにも…
【マルセン 太田雅悠 専務】「こちらの冷蔵ショーケースになってるんですけど、一部照明を消しています。我々としても今まで確保できていた利益を同じように確保するのがすごく難しくなってきて、少しでもお客様に還元してきたいと思ったら、節約できるコストはしっかり節約していかないといけないなと」

1年半ぶりの値上げラッシュとなったこの4月。ただ、9月までに値上げが決まっている食品はすでに1万1707品目に達していてこの値上げは4月だけにはとどまらないようです。