ますは「ほっぷ」手順書を見て生活訓練
(入居者)「こんにちは。あ、RSK山陽放送。あ、撮影!」

ここに入居するのはまだ比較的、支援が必要な6人です。自閉症とは、人と関わることが苦手だったり、物事に強いこだわりがあったりする発達障害の一つ。特性にはひとりひとり違いや強弱があってそれぞれに合わせた支援が必要です。6人はいま、できるだけ自分ひとりで生活が送れるようにと、支援員の手を借りながら日々の生活の中で訓練を行っています。

(入居者)「トイレ掃除をします」
始めたのは、トイレ掃除です。雑巾などを使って隅々まで丁寧に磨き上げていきます。支援員がなんでも手助けするのではなく、入居者が「できる環境」を整えてあげるのがほっぷ流。支援員の田口さんは後ろから様子を見守ります。

(支援員 田口実さん)「この手順書を見ながら」

掃除の方法を覚えるのに使っているのが、作業の手順が記された「手順書」と呼ばれるものです。拭く場所や順番などがマジックテープで貼り付けられていて、自分が何をして、次に何をするのかが一目でわかるようになっています。
(支援員 田口実さん)
「なかなか覚えるのには時間がかかるし、こういう手順書がないとできない人もいるので。全然最初とは違います。もうほぼ何も言わなくても手順書さえあればできているので」「上手にできた」

こうして、生活する力を身に着け、次に旅立つのが・・・昼間や土日は支援員の手を借りずに基本は一人で生活を行う場所、「すてっぷ」です。