4月2日は、国連の定めた「世界自閉症啓発デー」です。岡山県赤磐市には、自閉症の人が支援を受けながら共同で生活するグループホームがあり、自立を見据えた新しい施設の建設も予定されています。自立を目指す入所者と、支える人たちの思いとは…
自閉症の人が支援を受け共同で暮らす
赤磐市熊崎地区。ここに自閉症の人が支援を受けながら共同で暮らすグループホームがあります。

(岡山県自閉症児を育てる会 鳥羽美千子代表)
「自閉症の人ばっかりが12人住んでいるところです。『ホップ』で丁寧な支援をして『すてっぷ』でレベルアップして独り暮らしの練習をして」
運営する鳥羽美千子さんです。「ほっぷ」と「すてっぷ」。支援の度合いが違う2つのグループホームで段階を踏み、自立にむけた訓練を行っています。その鳥羽さんがある場所に案内してくれました。

(鳥羽美千子さん)「広いでしょう。」
ー何棟くらい建てる?「3つか4つは建つでしょう。そんなに大きいものじゃなくてね」
そこは、新しいグループホームを建てる予定の広い更地。施設の名前は「じゃんぷ」です。自立の準備が整った人が一人暮らしに近い生活を送ることを想定しています。ただ、この施設、もともと建てる予定はなかったのだそうです。

(鳥羽美千子さん)
「民間のアパートを(借りたい)と思っていたんですけど、周りの方に理解していただくには中々難しいなと。地域の中で普通のアパート暮らしはちょっと難しい」
まだ、自閉症に対する世間の理解は不足していると話す鳥羽さん。自閉症の人も、適切な支援によって自立できるのだと訴えます。グループホーム「ほっぷ」に実際に伺ってみると。