人手不足の傾向が強まるなか、優秀な人材を確保しようと東北電力は新入社員の初任給を最大2万4000円引き上げました。

仙台市青葉区の東北電力本店で行われた入社式には、東北電力と東北電力ネットワークの新入社員273人が出席。

先輩社員による和太鼓の演奏で歓迎を受けました。

4月1日付で就任した東北電力の石山一弘(いしやま・かずひろ)社長が、2024年、再稼働した女川原発2号機について「安全確保に向けた取り組みに終わりはない」としたうえで、新入社員に激励の言葉を贈りました。

東北電力・石山一弘社長
「みなさんの新しい視点や感覚でアイデアを出し、業務の改善やコストの低減、新たなビジネスの創出につなげることを期待している」

人手不足のなか優秀な人材を確保しようと、東北電力と東北電力ネットワークは2025年度、初任給を大幅に引き上げました。

引き上げは2年連続で高専卒は2万4000円増額し22万3000円、大卒は1万8000円引き上げ24万2000円とします。

新入社員
「給料を頂く以上、見合った仕事をして、それ以上に頑張っていかなければと思っているので頑張りたい」
「しっかりと技術者としての経験と知識を身に着けていくことが最初にやるべきこと」

新入社員273人のうち、111人が東北電力、162人が送配電を担う東北電力ネットワークに配属され、今後、研修などで社会人としての基礎を学ぶということです。