新年度スタート。官庁や企業ででは様々な趣向を凝らした入庁式や入社式が開かれました。その一つ、新潟県阿賀町では…
狐火伝説を基にした恒例行事「狐の嫁入り行列」で知られる新潟県阿賀町。
町役場では新採用職員3人をはじめ、部署を移動する職員らを対象に辞令交付式が行われました。そこに“キツネ姿”で現れたのは、神田一秋町長です。

【阿賀町・神田一秋町長】
「みんなの先頭に立ってまちづくりを進めていく、その決意がこのメイク」
阿賀町は人口約9000人。65歳以上が占める割合は52.3%(2024年7月)と、新潟県内で最も高齢化が進む市町村です。2050年には人口が3800人にまで減少する予測も出ています。その厳しい状況の中、第三次総合計画がスタートします。
【阿賀町・神田一秋町長】
「一定の人口にとどめるため、様々な政策を打つ。町民の一人ひとりがにこやかに生活できる、将来に向かってそんなに心配ない、みんなで元気を出して阿賀町で楽しく生活していける、そうした持続可能なまちをつくっていく、きょうから3年、5年の間に形にしていく必要がある」

人口減少の課題に対して取り組んでいく指針を示した一方で、
【阿賀町・神田一秋町長】
「狐の嫁入り行列をいかしたまちづくりをさらに進める中で大勢のみなさんから阿賀町に関わってもらおう。この顔を見て『私も少しやりたくなったな』そう人が一人でもいたらうれしいけど、手を挙げてみて」

そう町長が投げかけると…数人の職員が手を挙げ、拍手に包まれました。
町長のユニークな歓迎に、入庁した3人の新人職員はー。
【新人職員】
「阿賀町のメインイベントなので、その象徴を町長自らされていることに感動しました!私も頑張ろうと思いました」
「緊張していたので緊張がほぐれてよかったです」

阿賀町は合併して20年。
職員の力を一つに合わせ、元気で明るいまちづくりを進めていきたいとしています。