重い病気や障害があり医療的なケアが必要な子どもを預かったり、発達をサポートしたりする施設が1日、新潟市にオープンしました。母親も子どもたちも笑顔です。

新潟市中央区にオープンしたのは「SMiDデイサービスなな色」です。
重い病気や障害などで人工呼吸器などの医療的ケアが必要な子どもとその家族を支える施設で、子どもを預かり発達を支援する活動を行います。
この日は4組の親子が利用しました。

新潟市によりますと、医療的なケアを必要とする子どもの数は市内に100人ほど。一方、なな色のように重度の障害がある子どもを主に対象としている児童発達支援施設は3カ所しかないそうです。

【NPO法人Briidge.金子まゆみ 理事長】
「家で24時間ずっと介護してきたような状況のご家庭もあるので、ここに子どもを預けることによって、お母さんも自分の時間ができて、4月から仕事復帰できるようになったお母さんもいます」

【利用者】
「もう(仕事への)復帰は難しいかなって思っていたので、それがまた戻れることになって、また新たな気持ちで頑張りたいと思います」

運営するNPO法人の桜井理沙副理事長は、自身も医療的ケアを必要とする子どもの親です。

【NPO法人Briidge.桜井理沙 副理事長】
「自分の子どもが哀れんで思われることが悲しい。大変だろうと思ってくれているとは思うんですけど、励ましてくれるような社会になったらいい」

対象は0歳から18歳までで利用料は3歳から5歳が無料、それ以外の年齢は世帯収入に応じて月額0円から3万7200円。定員は1日5人で、施設は利用者を募っていきたいとしています。