那覇空港

今、県内で進むのが有事に備えて自衛隊などが平時から民間の港や空港を利用できるようにする「特定利用空港・港湾」の指定です。沖縄では那覇空港と石垣港がすでに指定されていて、政府は今後も拡充していく方針です。

▼沖縄戦研究者・川満彰さん「日本政府はそれを、有事となった場合、軍事的に使用しますよと。そういった最低条件があるわけですよね。沖縄戦を振り返ると、もう地上戦を当たり前に前提とした、いわゆる陣地づくりとか飛行場を建設するわけですよね。それと全く同じじゃないのって、いうことですよ」

元学徒・瀬名波榮喜さん(当時94歳)「我々は戦前は、国の言うこと、国の政策を無批判に聞いて実行してきたと、いつの間にか政治家の口車に乗せられて、そうだ戦争せんといかんと、そういう方向に持っていったらば困るわけで。ですから住民ひとりひとりが考える能力を身に付けておかないと。(戦前)我々は相当だまされてきたわけですね」

80年前、米軍は沖縄本島に上陸しました。日本軍が選択した戦略持久戦によって「無血上陸」を果たした米軍。沖縄の住民がその後たどる運命は、この時すでに決まっていたのです。

「持久戦」の名のもとに、多くの住民が巻き込まれることとなる地上戦が80年前沖縄で展開されました。そして、日本軍の組織的な戦闘は6月まで続くことになります。

元学徒・瀬名波榮喜さん(当時94歳)