石川県野々市市の中学校で、女子生徒が複数の生徒からいじめを受けていた問題で、市の教育委員会が設置した第三者による調査委員会が再発防止の提言などをまとめた調査結果を31日、市に提出しました。
この問題は2023年4月、野々市市内の中学校で女子生徒が複数の生徒から無視されるなどのいじめを受け、転校を余儀なくされたものです。
市の教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当するとして、弁護士や医師、臨床心理士らからなる調査委員会を設置し、関係者からの聞き取りなど調査を続けてきました。

野々市市いじめ調査委員会の小野次郎委員長から大久保邦彦教育長に報告書が手渡されました。
野々市市いじめ調査委員会小島次郎委員長「いじめとして認定しているかいないかに関わらず、この事態を避ける再発防止提言はやらないといけない。調査書にもいろいろな観点から意見を書かせていただいている」
野々市市教委・大久保邦彦教育長「内容を精査しご指摘ご提言あったことについては真摯に受け止め学校関係者ともしっかり共有今後、再発防止に向けて取り組みたい」

教育委員会は生徒への影響を考慮し、具体的ないじめの内容などを公表しておらず、調査報告書の公表についても、家族と相談しながら検討したいと答えるに留まっています。