人口減少で企業の人手不足が深刻化しています。これまで女性とシニア層の労働参加によって不足分をカバーしてきた職場も多いのではないでしょうか。今後は若い人材の確保がさらに難しくなることが予想されます。女性の社会参加が進む一方で、企業の管理職についている女性の割合はそれほど伸びていません。共働き率が全国上位の富山県でも、女性管理職は9パーセントにとどまり、全国平均よりも0.9ポイント低いことが帝国データバンクの調べでわかりました。女性管理職の割合が低い現実、背景に何があるのでしょうか。

帝国データバンク富山支店が2024年9月に実施した女性登用に関する富山県内企業の意識調査では、女性管理職の割合の平均は9パーセントで、前年から1.3ポイント上昇しましたが、全国の10.9パーセントを下回っています。
政府目標の「2020年代の早期に女性管理職30パーセント程度」を達成している企業は9.3パーセントでした。
