軍事政権下のミャンマーに十分な支援は行き渡る?
膳場貴子キャスター:
現在、軍事政権下のミャンマーは内戦も拡大する中で、例えば抵抗勢力の活動地域に十分な支援活動が行き渡るのかという心配があります。

ピースボート共同代表 畠山澄子さん:
既に、甚大な被害が報じられ始めてますが、恐らく全貌はかなりひどいものになるのではないかと思います。
2021年以降、ミャンマーでは軍事独裁政権が続いていますが、今回、トップの国軍最高司令官が国際社会に異例ともいえる国際要請、支援の要請を出してきています。
この人自身は、少数民族・ロヒンギャに対する犯罪の容疑でICCの主任検査官が逮捕状を請求しているような人物でもあるのですが、これまで国際社会と協力したことのない人がそのような要請を出しているという現状は裏返せば、事態の深刻さを物語っているとも言えます。
なので、まずは1人でも多くの命を救うために、この支援の要請に応えていくべきかなと思います。
一方で、現時点で既に多くの国が支援、もしくは支援の表明を行っている中で、日本の対応が遅れているのがすごく残念だなと思っていますので、早急に対応をお願いしたいと思います。
大規模災害の初動においては、NGOが分野によってはかなり活躍できるところがあります。ヤフーのネット募金などでも活動している団体をチェックすることは可能ですので、募金が広がっていけばいいなと思います。