気象台は30日、霧島連山の新燃岳の噴火警戒レベルを、2の火口周辺規制から3の入山規制に引き上げました。

気象台によりますと、新燃岳では今月28日ごろから火口直下を震源とする火山性地震が増えていて、30日午前2時ごろから、山体の膨張を示す地殻変動がみられています。

気象台は「新燃岳の火山活動はさらに高まった状態」として噴火警戒レベルを、2の火口周辺規制から3の入山規制に引き上げました。

火山性地震は28日が30回、29日が251回、30日は午前9時までに97回発生しています。

警戒レベルが上がったことを受け、観光客は…。

（観光客）「九州一周まわってきて、きょうが最終日で、最後に韓国岳登る予定だったが、ここだけ登れずショックだが、仕方ない」

噴火警戒レベルが3に引き上げられたのは、2018年6月以来です。

気象台は火口からおおむね4キロの範囲では大きな噴石に、おおむね2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけています。

▶新燃岳の様子を画像で掲載しています。