仙台市の八木山動物公園の老朽化したサイとカバが寝るための部屋=獣舎が4月中旬に閉鎖されます。28日に最後の思い出作りに来場者が、サイ・カバ舎を間近で観察するイベントが開かれました。

仙台市太白区の八木山動物公園のアフリカ園にあるサイ・カバ舎は、4月中旬に閉鎖され、新しく他の動物と一緒に入る総合獣舎が建設されます。
飼育員:
「鼻の横がごついのがオスという見方もわかると思います」

この獣舎で14年間、サイとカバの飼育を担当した小野直輝さんが、解体前の思い出づくりにと開かれたイベントで来園者に経験を語りました。

飼育を担当 小野直輝さん:
「何をしているんだいって、寄ってきてくれてとても優しい性格」

訪れた人:
「年季が入った感じが、リフォームされるのがいいけど、(サイ・カバが)ここにいただけあって安心しているのを感じた」
「すごいラッキーな時に来たね。カバさんこんな間近で見れないもんね」

1969年から使われてきたサイ・カバ舎は、サイに扉が壊されたり、ボイラーが故障したりと老朽化が進んでいました。

八木山動物公園飼育展示課長・サイ・カバ班 小野直輝さん:
「エサを食べている姿も、プールで泳ぐ姿も、近くで見られるのでこういった形で見られるのは、中々ないところなので、もう一度最後に見ていただきたい」

サイ・カバ舎を使っていた4頭は、工事中は仮の獣舎で過ごし、2028年頃に完成予定の新築の総合獣舎にシマウマ、チンパンジーなどと一緒に入るということです。