熊本市教育委員会が子どもたちを対象に行った、いじめに関するアンケート結果が公表されました。

いじめに関する「心のアンケート」は2024年12月、熊本市立の小・中・高校と特別支援学校に通う約6万1000人全員に実施しました。

「今の学年でいじめられたことがある」と答えた割合は、小学校と中学校の全体では前の年と変わらなかったものの、小学校1年生から3年生では約14%に上りました。

2017年度からいじめを訴える児童生徒の割合自体は徐々に減っています。

▼これまでのアンケート結果
・2017年度
小学校 16.7% 中学校 4.2%
・2018年度
小学校 18.2% 中学校 4.2%
・2019年度
小学校 17.7% 中学校 4.5%
・2020年度
小学校 14.5% 中学校 3.4%
・2021年度
小学校 12.6% 中学校 3.4%
・2022年度
小学校 12.9% 中学校 2.6%
・2023年度
小学校 11.5% 中学校 2.4%
・2024年度
小学校 11.5% 中学校 2.4%

一方で「いじめられたことを相談したくてもできなかった」と答えた子どもたちは小中学校で1300人(小学校1265人、中学校65人)を超えていますが、「誰かに相談した結果、いじめが減ったりなくなったりした」と答えた子どもたちは8割に上っていることから、市教委は「いじめについての相談機関を知ってもらう取り組みなどを進めたい」と話しています。

【2024年度のアンケート結果】

▼「今の学年でいじめられたことがある」
小1 902人 14.5%(993人 16.3%)
小2 845人 13.8%(1033人 16.5%)
小3 935人 14.4%(977人 15.3%)
小4 756人 11.6%(754人 11.8%)
小5 569人 9.0%(518人 8.5%)
小6 374人 6.0%(361人 5.8%)
中1 218人 3.7%(212人 3.5%)
中2 119人 2.1%(149人 2.8%)
中3 74人 1.4%(99人 1.8%)
高校 4人 0.3%(10人 0.7%)
※カッコ内は2023年度