ー自己紹介ー 制限時間1分
(翁長候補)
よろしくお願いいたします。今回の那覇市長選挙に出馬を予定(*1)しております、翁長雄治です。私は大道地域に生まれ、大道小、真和志中、興南高校、そして大学は、千葉県の国際武道大学に行っておりました。幼少の頃から、保育士を目指し、そして大学では体育の教員免許を取得を目指してやってまいりました。その中で、大学卒業後は民間の方で営業マンの仕事をしながら、この政治の勉強というものを行ってきました。2017年に子育て世代の代表として市議会議員選挙、そして2020年には沖縄県議会議員として、皆様にご推挙いただき、当選させていただきました。この私の培ってきた、皆さんの声を聞きながら、政策を作り、そして行政にものを申すという姿勢を今後も大切にしながら、私なりの那覇市政を作っていきたいと考えております。本日はよろしくお願いします。

(知念候補)
知念覚と申します。今回那覇市長選挙、立候補を予定(*1)しております。那覇市生まれでございます。城西小学校、首里中学校、首里高校、それと那覇市役所に入り、同時に、沖縄大学の二部に行って卒業しております。市民のために懸命に働く38年間でございました。秘書課長。総務部副部長、部長、政策統括調整監、と責任ある仕事を務めさせていただきました。そして職員一丸となって、おかげ様で那覇市を中核市にまで成長させることができました。城間幹子市長から副市長就任の依頼を受け、この8年間多くの仕事をさせていただきました。この経験をですね、今後那覇市のために生かして、尽くさせていただきたいという思いで立候補させていております。よろしくお願いいたします。

*1(収録日の10月13日は立候補届出前)

-市政運営のビジョンについて- 制限時間1分
(知念候補)
私が掲げるビジョン、「輝く那覇」でございます。第5次那覇市総合計画では、未来への視点として、「繋がる力を広げる視点」「稼ぐ力を高める視点」「ひきつける力が輝く視点」を据えております。将来を展望すると、この三つの視点がとても重要なものとなります。市政運営では、それぞれの力を発揮させ、相互に作用し合い、好循環を生み出すことを強く意識します。その結果、那覇市の底力が強まり、街のブランドに磨きをかけ、都市としてのステージをさらに引き上げると確信しております。那覇市で暮らし、働き集う、全ての人々の期待感と高揚感にあふれるまちづくを進め、堂々と揺るぎない、風格と品格が漂う、輝く那覇市の未来をしっかりと開いていきたいと思っております。

(翁長候補)
私は子育て日本一の那覇市という大きなスローガンを持たせていただいております。子どもたちが最優先される那覇市を私は作っていきたい。子どもたちの環境、それはすなわち、私たち大人です。私たち大人がしっかり幸福に満ち、そして夢や希望に歩む姿を子どもたちに見せることが最大の子どもたちへの支援であり、教育であると私は考えています。当然、保育士の皆さんだったり、学校の先生だったり、保護者の皆さん、地域の皆さんという子供たちに関わる皆さんもそうですけども、それ以外の大人たちも、しっかりと自分たちの幸福を探す、高齢者が生き生きとする姿を子どもたちがしっかり見ることで、那覇市で育っていく、それは私達が大人になっても幸せであるということを子どもたちが実感して、そこに夢や希望を持てる。そんな那覇市を作っていきたいと考えています。子育てを支援することは、人口増加など、那覇市の将来的な成長にも繋がると私は確信をしております。

-自分にしかない強み- 制限時間1分
(翁長候補)
私の最大の強みは政治経験と情熱です。この5年間、市議会議員、県議会議員として、市民の皆さんの声を聞きながら、そして政治のど真ん中で、与野党、そしてオール沖縄の中で意見をまとめるという作業を行ってきました。そしてこの情熱というものは、私が政治に傾ける一番の原動力であり、私がとても強みに感じているところです。そして、世界的に見ると、フィンランドでは、マリン首相が36歳で国のリーダーを担い、そして国内でも30代前半の首長が誕生するなど、若い力が今世界でも国内でも活躍をしています。私もこの情熱と、そして若さと力を発揮して、那覇市の多くの課題を解決しながら、将来にわたって子どもたちに誇れる豊かな那覇市を作っていきたいと考えております。

(知念候補)
やはり行政経験でございます。38年間、行政経験をさせていただきました。その中で得たもの、4つほどあるかなと思っております。1つは、市民ニーズを見極め、常に最善を尽くし、迅速に対応する対応力がございます。2つ目に、小さな糸口を見極め、あきらめずピンチをチャンスに変える突破力、3つ目に、社会経済環境を見極め、稼ぐ力が輝く次の一手を捉える構想力。4つ目に、時代の潮流を見極め、追い風を捉えて、確実に前に進める先導力です。これらは那覇市の未来を開くために不可欠な重要なスキルだと考えております。地方自治の場で38年の行政経験を重ねて獲得したものであり、副市長として中央との厳しい折衝の中で糸口を見出し、確実に突破口を開くことが、経験的に学んできました。私にしかないスキルです。

-那覇市の良いところと課題- 制限時間3分
(知念候補)
一言で「包摂」という言葉で表現させていただきます。経済・福祉・子ども・都市基盤の各分野はこれまで同様、精力的に取り組みます。このコロナ禍からのV字回復を目指し、優位性を捉えて、経済循環を向上させるとともに、思いやりの心が広がる仕組みを作り、セーフティーネットを強化いたします。また子どもの健全な成長と人材育成を主眼に、子育て環境を強化するとともに、都市基盤分野では、土地利用が促進される施策を展開し、エリアの付加価値を高めてまいります。一方で那覇市のポテンシャルが最大限に発揮されるまちづくりに向け、新たなアプローチで望みたいと考えております。各分野は単体ではなく、相互に重ね合わせた包摂的な取り組みであり、相乗効果を広範囲に発現させたいと考えております。

(翁長候補)
まず良いところは、伝統・文化・芸能そして工芸等におけるものです。沖縄県、そして那覇市には全国112名いる人間国宝のうち6名が那覇市にいらっしゃいます。これは、世界に見ても、そして国内に向けても、私は沖縄が誇れる、那覇が誇れる大きな魅力であると考えております。この伝統・文化・芸能というものを、観光産業としっかりリンクをさせながら、この伝統を守っていくというものが、やりがいだけではなく、しっかり人々の市民の暮らしに寄り添える、そういうものを私は那覇市は作っていくべきだろうと考えております。
さらに那覇市にはマチグヮー文化というものもございます。私も市場で生まれ育ちました。相対売り、そしてシーブンの文化、そういったものがウチナーンチュ、ナーファンチュの優しさであり、ユイマールの心が発揮されていると考えております。次に、課題についてですが、まち作りは大きな課題だろうと考えています。区画整理がまだまだ進んでいない地域もございます。さらには、交通渋滞など、那覇市民の足が止まるというものも今、多くの課題がございます。これは那覇市だけの視点じゃなくて、他市町村との連携、これは、通勤通学による、午前中そして夕方の渋滞など、こういったものは、他市町村の皆さんが、公共交通を利用しやすい、そういう那覇市をつくっていく必要が私はあろうかと考えております。常に「県都の那覇市」として、周囲との協調を持ちながら、市民とそして協働によるまちづく
りを私は進めていきたいと考えています。

-討論- *1テーマに月30秒で質問、1分で回答。再質問・再回答も1回認める
【翁長候補から知念候補へ】「辺野古移設」に関する政治スタンスは?

(質問:翁長候補)
知念さんに政治スタンスについて伺いたいと思います。本来、辺野古の問題は国防の問題であり、国全体のものでございますが、政府が、沖縄の問題、名護そして辺野古という意味に矮小していくというものは、私たち沖縄県民としては、これは受け入れがたいものです。矮小化するというものを、沖縄の政治家がこれを許容するということは、将来にわたって禍根を残すと思います。これについて政治家としてどのように考えているかを伺いたい。

(回答:知念候補)
私のスタンスは一貫しております。今回、「那覇市長選挙」です。私は那覇のスタンスでと、那覇の視点でというのを常々申し上げました。市町村行政というのは、それぞれそちらに住む住民の方が夢を抱きながら、いろんな形で作り上げていくんですね。いわゆる「辺野古」という原点があれば、名護市が絡んでまいります。名護市長選挙では、渡具知市長を名護市民は選択しました。その背景にはいろいろな複雑な感情もございます。ですから私はこれを大切にして、今回渡具知市長のスタンス、それをしっかりと尊重していきたいとに考えております。

(再質問:翁長候補)
首長というものは、行政の長であるという一面と、そして政治家という一面があります。なので私たちはまちづくりによるビジョン、そして自身の政治スタンスというものを市民の皆さんに問うて、選挙で私たちは選ばれると。この「政治家として」というものは私たちにとっては大切なものです。企業理念のない企業が立ち行かないように、政治スタンスをしっかり示せない政治家というものは、私は今回の選挙でもやはりしっかり示すべきだと考えております。

(再回答:知念候補)
基地問題全体と、辺野古と限定した場合とは私は大きく異なると思います。基地問題については、当然整理縮小の方向で、全県的なスタンスは保たれていると思います。私もそういうスタンスでございます。一方、辺野古という限定されたものになれば、そこには名護市という、当事者がおられる。そのときに首長が選ばれておりますので、私はこの首長のスタンスというものを重要視していきたいということでございます。

【知念候補から翁長候補への質問】
那覇市の総合計画の中で特に遅れている点と対する施策は?


(質問:知念候補)
本市の最上位計画である第5次那覇市総合計画の中で、特に遅れている点、それに対する施策などがあれば教えていただきたい。

(回答:翁長候補)
私は先ほど申し上げましたように、まちづくりという点で、那覇市は大きな課題を持っていると思います。これは市民の皆さんと協働によるものが今多く進められていますが、多くの課題も出てきております。例えば小学校区まちづくりについても活動する中で多くの課題が出てきております。そういったものを解決していくことが、第5次総合計画のものにも繋がって行く。

(再質問:知念候補)
現在コロナ禍において、総合計画というのは中間見直し地点にございます。その中でやはり遅れてるものをしっかり回復させていかないといけない。その中で「まちづくり」という大括りではなくて、どの部分が今遅れていて、どういうことに力を入れていかないといけないのか。それはしっかりとしたご意見が必要だと思いますので、そこをもう一度お聞かせ頂ければ。

(再回答:翁長候補)
このコロナ禍の中においては、多くのものが立ちいかないものが出てきてると思います。その中で私が今回子育てというものを取り上げているのは、コロナの中で子どもたちが非常に取り残されつつあると。様々なイベントであったりとか、学校の教育の中でも私は出てきてると思います。この子どもたちのことをしっかり手当てしていくことが、今コロナ禍からの脱却という意味でも必要なものではないか。

【翁長候補から知念候補への質問】
政府は“辺野古”に関し沖縄の民意を無視してきた。政府とどのような信頼関係があるのか?


(質問:翁長候補)
知念さんは様々なところで国と中央との繋がりということをお話をされております。国を動かす力が必要かというところでございますが、例えば辺野古新基地建設の賛否について、県民投票で示された民意や過去の選挙の結果について、首長そして政治家が動いてまいりました。それを無視してきたのは私は政府の方であろうと考えております。ここに対してどのような信頼関係があると考えているのかをお伺いしたいと思います。

(回答:知念候補)
私がいつも国との繋がり、これは地方自治の視点からですね、地方自治の政策を推進していかないといけない。そういう中でですね、私はあらゆる手段を使って、那覇市のためにできることを国との繋がりの中で実現していたい、そういうことでありまして、基地問題について、例えば那覇軍港であるなら私はそれはきちっとした対応をしてまいりました。ここに他市町村の部分が絡んできたときにはですね、私はこれはまた別の話だというふうに考えております。

(再質問:翁長候補)
知念さんの様々な発言の中で、那覇市がなかなかスムーズにいかなかったと、予算の獲得がいかなかったというふうにお話がございました。まさにこのスタンスによって、そもそも平等であるべき税の再交付というものが、私はこの危機になっているんじゃないかと思います。そういったものがまさに私の父・翁長雄志が苦しめられてきたものでございます。国が、県民が諦めるようなものを各市町村にやっていることについての見解を伺いたい。

(再回答:知念候補)
国が不公平にやってるかどうかというご趣旨だと思うんですけども、一括交付金、確かに減ってきていますね。ハード交付金もソフト交付金も減ってくる。そういうような国の姿勢に対してですね、市町村も当然、増やしてくださいというような姿勢でのぞんでると思います。県政もそれを望んでると。国全体の予算の中でどういう位置付けをされたかというのはですね、まだ解明されてはいないんですけども、その中で今、現行ある制度、特定事業(*2)ですよね。この特定事業の部分を最大限に利用して、今ある制度をしっかりと使って、市民の生活を守っていく。これが今我々に課された大きな使命ですので、私はこれはしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
*2(沖縄振興特定事業推進費制度)

【知念候補から翁長候補への質問】
兵庫県明石市の例を挙げるが、明石市は厳しい行財政改革も行っている。財政の内容もよく分析しているか?


(質問:知念候補)
明石市(兵庫県)の例をよく挙げられるんですけども、実際に明石市の政策とか、財政の内容とか、このあたりは全て分析した上でそういうご発言をなさっているのかお聞きしたいと思います。

(回答:翁長候補)
当然この分析というものは進めながら、今皆さんと様々な政策を私は作り上げて、先日政策発表させていただいたところです。例えば児童相談所は、この運営費は7億前後というところでございますので、国やそして県との協調の中で私はしっかりできるものと考えております。まさにこの予算のあり方について、私は今回の子どもの環境というところに、大人の環境というものを、私は仕切りに訴えさせていただいております。これは、保護者だけではなくて、様々な業種で働いている皆さんの働きやすい環境とか、そういったものが充実していくことが、那覇市で生まれてきてよかった、ここで育ってよかった、ここで私も齢をとっていくんだという那覇市をつくっていくことが私の使命であるというふうに考えております。

(再質問:知念候補)
「子育て日本一のまち」ということであれば、明石市を抜かないといけない。というような大きな目標があるんですけども、私も1回調べてみました。(明石市は)予算100億以上、増額させてるんですね。一方でその100億の財源はなんだったか、ということになれば、職員削減。それから水道整備事業の縮小、市営住宅建設断念など、非常に厳しい行財政改革を断行したと思っております。このことはですね、私は冷静にみて分析すべきと思います。

(再回答:翁長候補)
予算のあり方については、当然そのような財政のあり方もあるんでしょうけども、私がずっと申し上げているのは、那覇市の子育てを引っ張っていくために当然財源が必要になってきます。そしてそれが他の福祉のものが削られてはいけないというふうに考えています。ですので、那覇市で子育てがしたいという人口をしっかり増やしていくこと、そこで人材育成をしてきて、そこで税収を上げていくということが非常に必要なことだと考えております。当然、中長期・中期・長期というものがたくさん出てきますけども、できる限り行財政改革も行いますけども、市民の力をしっかり発揮して、子どもたちに手当てをしていけるような那覇市をつくっていくべきだと考えております。

【翁長候補から知念候補への質問】
「那覇の副市長をトップへ」とあるがトップは市民では?


(質問:翁長候補)
「那覇の副市長をトップへ」と。那覇市のトップへ、という話がよくございます。私はそもそも那覇市のトップは市民であろうと考えております。この「副市長をトップへ」と、那覇のトップへという発想はどこから来たのということをお伺いしたいと思います。

(回答:知念候補)
これは私自身が発想したということでもないんですね、実は。私を支持してくださってる方々が、そういう表現で私を指示していこうという合言葉みたいなものなんですね。当然市民で選ぶわけですから、相対的には市民から選ばれた市長、裏を返せば、市民がトップというのはこれまでの行政上の考え方、いろんな変遷があったんですけども、考え方は定着してると思うんですよ。あくまでもこれは合言葉という形で、支持者の皆さんが表現してるということでございます。

(再質問:翁長候補)
この合言葉が今、那覇市内を街宣車も含めてチラシも含めて、様々なところで市民が散見しているところです。市民が選ぶから私がトップだという、その考え方が私は本来間違ってるんじゃないかということを今お伺いしてるんですね。そこについての御認識をお願いしたいと思います。

(再回答:知念候補)
行政の考え方としていろんな変遷がありました。これに一石を投じて、いわゆる行政評価システムみたいなものが出来上がりまして、その中での大きな図というのはやっぱり市民が上にいて、そして市長がその下にいて、市役所があるような。そういう構図なんですね。これはもう定着してるんですよ、地方自治の精神としては。その中で今回の表現の仕方として、「副市長をトップへ」という表現はあくまでもフレーズでございまして、そのあたりの認識、いわゆる市民がトップにあります、というのは地方自治では定着しているという発想だと私は思ってます。

【知念候補から翁長候補への質問】
名護市長選後に「市民はお金に屈したのかとおそらく言われる」と(取材に対し)話した本心と、対応は


(質問:知念候補)
私はずっと地方自治はこうあるべきじゃないですかっていうのを申し上げてきました。少し厳しい質問になろうかと思うんですけども、本年1月に名護市長選挙が行われて、そのときに翁長候補者が、「沖縄県民名護市民はお金に屈したのかとか、おそらく言われると思います」という見解をされておりました。それから名護市議会の方々から謝罪と撤回を求められている事実がございます。この辺りは候補者の本心と言いますか本音のところをこの場を借りてお伝えした方がいいかと思います。

(回答:翁長候補)
この発言について、私が申し上げたのは「そのように言われるでしょう」と。すでにネットで書かれていました。私は、そういうことは右からも左も言わせない、ということも併せてその場で発言をさせていただきました。先ほどから知念さんからもございますように、様々なことを考えながら、名護市民は投票したのであって、予算に屈したとかそういったことを市民は言われる筋合いはないということを、このまま発言をしております。

(再質問:知念候補)
そういう趣旨をですね、名護市議会の抗議書、撤回を求めるという抗議書がありますから、しっかりと今後対応していった方がいいと思うんですけども、その辺りの見解をお聞かせください。

(再回答:翁長候補)
これ(抗議書)は県議会に提出されたもので、県議会の中で議論がなされました。県議会の中で、私の発言の真意であるとかそういったことを確認した上で、県議会の中で取り扱わなかったということでございます。

-RBC選挙担当記者からの質問-
【両候補への質問:子どもの貧困対策に繋がる施策、取り組み方は】


(回答:知念候補)
これは大きな問題ですね。行政的にはいろんな施策が打たれております。生活保護・準要保護もございますけども、これだけでは十分でない。そこで民間の方々が「子ども食堂」、いろんなボランティアで見守っている現場でございます。実はそれがシステム化されていないんですね。行政を含めた、民間を含めたシステム化をしていって救いあげていく、それが重要かと思います。今現在でもですね、24課体制でこの貧困問題に当たっております。これだけ多岐にわたるものを解決しないとこの問題は解決しません。さらにこれを進化させていきながら民間とのタイアップ、これも複合的に絡めて、私が先ほど申し上げた、「包摂」というのはそういうことでございます。複雑に絡み合った中で、しっかりとしたシステムを作り上げていきたいと考えております。

(回答:翁長候補)
私はこの貧困対策というものが、まさに今那覇市・沖縄県の置かれている最重要なものと考えております。ですので、私は子どもに今しっかりと予算をあて、行政が力を発揮していくべきと考えております。既に全庁的に行われているものがございます。この中で、例えば短期的なもので言えば、子どもの居場所づくり、そして子ども食堂への支援の拡充をまずは行っていく必要があると思います。そして子どもの貧困の問題で一番大きなものは、「連鎖していく」というところとお思います。私の周りでも、学び直したいという貧困家庭、保護家庭からご相談いただいて、学び直しのメニューを紹介紹介しながら、市役所と相談をしながら、これを勝ちとってといったりと、やってまいりました。さらには子どもたちが、学びの権利を保障されるということをしっかりと作って、システムを作りながら子どもたちが学び、そして自分たちで稼げる力というものを那覇市がサポートしていく必要があって、これをしっかりやっていかないと。10年後の次の沖縄復帰60年のときに同じことがテーマにならないということが、私はそこに全力を傾けていくことが、行政として政治としてやっていくことだと考えております。

【知念候補へ質問:辺野古移設に批判的姿勢に映るが、自民・公明の推薦を受け
ることに、矛盾はないか】


(回答:知念候補)
私今回の選挙に出ると気にですね、全ての市議会の会派に、私の考える市民等的な立場を支持していただけるならお願いしたいという推薦依頼みたいなものを出しております。その中で、自民党さん公明党さん、いろんな方々、今回まだ参画してくれたところあるんですけども、今ご質問のように、その中に自民党さんが「推進をしている」と。これも一概にそうなんでしょうか、という疑問符はあります。その中にもいろんな意見がございます。私が申し上げたのは、沖縄県民の県民投票の結果が、全てなんですよと。それを尊重する必要がありますよと。どういう手法、どういう尊重の仕方をするか、これを日米両政府は考えてくださいというような発言でございまして、自民党さんが例えばそれ(移設)に推進していると、必ずしもそれが100%の表現では、私はないと思います。

【翁長候補へ質問:「強み」とする若さについて。経験不足を不安しされる面もある
が?】


(回答:翁長候補)
若さを理由に経験不足だというのは、多くの若者に対して希望を削ぐ発言ではないかなと考えております。私たちは首長については25歳から出馬できる。そのなかでそれぞれが持っている経験などを持ち寄ってこの選挙戦に挑んでおります。私であれば、5年間の政治経験、その前の約7年間の民間での経験、そして今の時代に子育てをしている、生活者目線で政治を行ってきたという経験がございます。さらには那覇市、市町村というのは、市長が1人で実務を行う訳ではなく、多くの優秀な職員の皆さんと相談をしながら進めていく。または専門家の皆さんに意見を伺う。市民がどういうふうに考えているかということを市長自ら話を聞きながら総合的に判断をしていくなかで、那覇市の行政運営はなされると考えて
おります。この35歳という年齢が若いか、については、先ほど申し上げましたように、フィンランドでは36歳のリーダーが誕生し、他府県でも30代前半の首長というものも誕生してきております。私はこれは全く持って不安しするものではないと考えております。

【知念候補へ質問:マスク義務化の解除・子どものワクチン接種に関し参政党と政
策協定を交わしたが、政策発表に具体的に記述がなかった。どう取り組む?】


(回答:知念候補)
まず政策協定が、イコール公約の内容と一致するものではございません。公約というのはあくまでも、主要項目を抜粋して、やっております。その基本理念のもとに政策を遂行していきますというお約束でございます。また一方、個々の協定ですね。これについても中身を吟味しながら、とりあえず政策に反映させていくか、となります。参政党さんがやっている「義務化の配慮」*3とか強制力、*4 これは自由という大きな枠組みのなかで、どのような形で行政に生かしていけるのか、それと例えばその時々に感染の度合いによっても違ってきますので、行政運営をしながらその時々でしっかりとまた話し合いの場を持たせていただいて、決断をしていくということになろうかと思っております。

【翁長候補へ質問:児童相談所に相当する「子ども相談所」を那覇市独自で持つ
べき背景についての説明を】


(回答:翁長候補)
那覇にも中央児童相談所が、県の所轄でございます。で、私も県議会議員時代に児童相談所の課題の相談であるとか、そして実際に彼らの状況、現況の確認もしてまいりました。今、本来中央児童場所が担うべき広域的なものについて、那覇市の子どもたちに関わること(割合)が非常に多くなっています。これは、他の地域の子どもたちに対して、県がなかなか手が届かないというところもございます。那覇市は中核市として、保健所や児童相談所という、他の市町村とは、違う権限を持ち合わせています。ぜひこの那覇で、子どもたちをしっかり守るということを私はやるべきだと考えています。子どもが最優先される。子どもの権利が守られる、子どもが相談しやすい、子育て世代が相談しやすい、それぞれが孤立をしない那覇市のを作る上でも、児童相談所、子ども相談所というのは、私は重要な公共施設になろうかと考えております。

【最後のアピール「私がつくる那覇市」】

(知念候補)
総合計画で、将来像として掲げる、「那覇で暮らし、働き、育てよう、笑顔広がる元気なまち那覇、みんなでつなごう市民力」が目指すべき那覇市の姿であります。その実現に全力を尽くします。コロナ禍で市民生活が一変し、社会経済活動が大きな制約を受ける今だからこそ、思いやりと寛容の心で、互いの違いを認めつつもその違いを乗り越え、目標に向けともに手を携える社会であってほしいと思っております。常に相手の立場に思いを寄せ、その声に丁寧に耳を傾けながら、温かな人々の手が幾重にも重なる様子を、人の和でまちに笑顔を、人の和でまちに元気を、と表現しました。この思いが実現される那覇市をつくり上げていきたいと考えております。

(翁長候補)
私は子どもが最優先される、子育て日本一の那覇市を必ず作ってまいります。子どもたちは、私たち大人のように投票という形で、自分自身の未来を今決定する権利を有していません。だからこそ私たちが子どもたちに寄り添い、子どもたちに残したい社会を私たちの責任で作っていく必要がございます。経済をつくるのも大人です。教育をつくるのも平和を作るのも大人です。私たちが持っている今この責任を、子どもたちの世代にしっかりと残していく。私は、その中で多くの大人が、自分の仕事や暮らしに誇りとゆとりを持って暮らしていける。それが子どもたちに対する最大の支援であり、子どもたちの教育であると考えておりますので、これを今、子育て真っ最中の視点で、生活者の目線で、しっかり作っていきたいと考えております。