宮城県内全域に警報が出されている「感染性胃腸炎」について、日常生活での予防のポイントを医師に聞きました。
仙台市青葉区の「かわむらこどもクリニック」です。川村和久院長は、感染性胃腸炎の患者が依然、多い傾向にあるといいます。

かわむらこどもクリニック川村和久院長:
「日曜日、在宅の休日当番で30数人来て、そのうちの10人がいわゆる胃腸炎で、割合としては非常に多いという印象」
ノロウイルスなどへの感染で嘔吐や下痢、発熱の症状が出る感染性胃腸炎は、感染力が高いのが特徴です。
かわむらこどもクリニック川村和久院長:
「ほんの少ない量の便や吐物から感染が広がってしまう。ウイルスの数が非常に多くて感染力が非常に強いのが一番の大きな問題」

予防には手洗い、うがいといった基本的な感染対策が有効です。一方でアルコールでの消毒は効果が薄く、注意が必要です。
かわむらこどもクリニック川村和久院長:
「コロナ以来、定着しているアルコール消毒、なんとなく安心感があると思うが、ノロウイルスに関してはアルコールでは不活化されない。しっかり石けんで洗って水で流す」
川村医師は、服や調理器具の殺菌にはアルコールではなく塩素系の漂白剤を使い、感染を広げないようにすることが重要だと話しています。ノロウイルスは感染力が高いだけに十分な予防が大切です。