新潟駅前に誕生したオフィスビル、入居するのは首都圏から進出したIT系の企業7社です。学生の就職先として人気の業界でもあり、若者の県外流出を食い止める一手となるか注目されます。
JR新潟駅から徒歩2分、去年10月に誕生した「INPEX新潟ビルディング」

首都圏から新たに新潟へと進出した入居企業7社と新潟市の中原八一 市長が出席し27日、進出を報告する式典が開かれました。

【トリドリ 中山貴之 CEO】「東京以外の地域への進出は初めての挑戦」

ビルに入居するのはいずれも情報通信系の企業。今後5年間で7社合わせて300人ほどの採用を予定しています。

就職先として若者にも人気の業界で、式典には県内の大学に通う学生15人も参加しました。
【大学生は】「県外から見た新潟の人はどういったところが魅力に感じられるか」

【VACANCE 鎌田俊輔 代表】「まじめで誠実な人が多い印象。人それぞれだと思いますが、誠実すぎてアピール下手な人も多いと。PRとかを僕らの会社はやっているので、その辺をうまく掛け算して誠実さと魅力をちゃんと発信できるような…」

さらに式典の後、学生たちはそれぞれの企業を見学。真新しいオフィスにワクワクしながら、新潟で働くイメージも膨らませていました。

【大学3年生は】「(県内就職は)もともとあまり考えていなかったんですけど、きょう見てみてイメージが湧いたので、考えてみようかなって」

【大学3年生は】「これから新潟がどんどん変わっていく、新しく良くなっていく気がするなと」

新潟市は雇用の創出や産業の活性化を目指して、中心市街地へ新たに進出する企業への補助金を拡充。「にいがた2km(キロ)」圏内にある新たなビルに情報通信系の企業が入居すると賃料の4分の3、1年で最大5000万円の補助が3年間受けられます。

さらに…
【記者リポート】「こちらのビルのすぐ隣には2022年に建てられた新しいビルが並び、向かいには現在改修中のビルがあります。リニューアルが進む新潟駅前の風景も着々と変わりつつあります」

【中原市長】「新潟市としては街づくりの大きな転換点。若い方々にとって魅力ある雇用を作っていければと」

新潟市は中心市街地の活性化に向けて今後も「にいがた2キロ」の取り組みを推進していきたいとしています。