大分市で長年、登山やアウトドア用品を販売していた「山渓」が競争の激化などから経営が悪化し、破産手続きの開始決定を受けました。負債総額は3億2300万円にのぼる見通しです。

民間の信用調査会社帝国データバンクによりますと「山渓」は1968年に創業し、登山やアウトドア用品の専門店として県内を中心に高い知名度がありました。

コロナ禍を背景にしたアウトドアブームもあり、2021年にはおよそ16億円の売り上げを計上していました。

しかし、ネット市場も含めた価格競争の激化や店舗販売の落ち込みを受け、去年9月期には売り上げがピーク時の5分の1となる3億5000万円に減少して資金繰りの目途が立たず事業の継続を断念。3月24日、大分地裁に自己破産を申請し、26日開始決定を受けました。

負債総額はおよそ3億2300万円にのぼる見通しです。