■「プロでやれるかも」大きな自信になった1本のホームランとは


ー 自分が本当にプロ野球選手になるってイメージしたのはいつ?

「去年の夏の甲子園の、智弁和歌山戦でのホームランです」

スタメンとして初めて出場した、去年の夏の甲子園。優勝した智弁和歌山の中西投手からホームランを放ち、全国にその力を見せつけます。


(高松商 浅野翔吾 選手)
「優勝投手からホームランを打った。という自信につながったというか、プロでもやれるかも、という可能性が生まれたというか」


グラウンドでは、現在挑戦中のスイッチヒッター・左打席でもホームラン性の当たりを連発します。1年間でさらに大きく成長した浅野選手にとって、すでに高校のグラウンドは狭すぎました。

夏の県大会前、優勝候補に挙げられたチームの中でも別格、すでに全国から注目を集めていました。甲子園出場前には...。


(夏の大会で4番打者 本田 倫太郎選手)
「浅野は全国でも警戒されているバッターなので、浅野がたぶん勝負してもらえないと思うんですよ

(高松商 長尾健司 監督)
「浅野がたぶん、勝負してもらえないと思っているので」



ーそれだけ注目されたら、甲子園で大きいのを打ちたい気持ちは?

(高松商 浅野翔吾 選手)
「はい、あります。『甲子園ナンバーワンバッター』といってもらえるようなプレーをしたいと思います」

■そして今年の夏 山田陽翔投手(近江)からホームランを放った


その言葉通り、この夏の甲子園で浅野選手は大活躍を見せます。初戦では2本のホームラン。さらに準々決勝では大会ナンバー1ピッチャー・近江の山田投手の速球を完璧に捉えバックスクリーンに突き刺さるホームラン。

試合には敗れたものの、全国にその名をとどろかせました。

(近江 山田 陽翔 投手)
「あの弾道では、まさかいかないだろうと思ったんですけど、パワーがある分伸びてスタンドまで軽く運ばれてしまいました。あれは浅野君の完璧なバッティングだったなと」


(高松商 浅野翔吾 選手)
「あの試合は、僕が打って山田選手が負けたって言ってくれたのですけど、いつも通りすればそこは評価してくれると思っていたので」