山口県下松市の高校生らが、壁に絵を描く「ウォールアート」に挑戦しました。

下松高校美術部の生徒らおよそ30人が白い壁に色をつけていきます。

絵を描いているのは下松市にある「若宮ポンプ所」。

浄水所できれいになった水を各家庭に送るために欠かせない施設です。この取り組みは、生活に欠かせないもののあまり存在を知られていない水道に親しみを持ってもらおうと、市上下水道局が企画。

ウォールアートでまちの活性化に貢献しようと活動している下松高校美術部に製作を依頼しました。

絵のテーマは「水の道」です。

デザインの原案を担当 下松高校 美術部 松本みなみさん
「水の道を葉っぱの葉脈とか根っこから水を吸い上げる様子で表して、植物の集大成みたいな花は、下松にある星の塔のてっぺんの飾りをイメージして作りました」

キャンバスは高さ3.8メートル、幅13.5メートルあるという大きな壁。

でこぼこした壁面に均等に色がつくように、ローラーや筆を使って丁寧に色をつけていきました。

下松高校 美術部 花岡あかり副部長
「ここを通る人とかに話の話題にしてもらって、この絵を見て『ここって水道局の施設なんだ』と思ってもらえるようにしていきたいです」

下松市上下水道局 企画総務課 左海莉子さん
「日常生活でずっと使っているのに、あまり気にとめられない水道なんですけれど、生活の本当に近くに水道施設はあるんだよというのを皆さんに知ってもらえたらなと思います」

市上下水道局では新年度、高校生がデザインしたマンホールの設置なども予定しています。