2027年度末で運行を休止する弘南鉄道大鰐線について、代替交通について協議が始まりました。25日の会議では、来年度中に交通手段を決定するなど運行開始までのスケジュールが明らかになりました。
25日は、青森県庁に県や大鰐線沿線自治体のほか、弘南バスや県タクシー協会の担当者が集まり、大鰐線の代替交通について初めて協議しました。
大鰐線は昨年度の利用者がピークの10分の1以下に27万人まで減少。13年連続で赤字となり、2027年度末での運行休止が決まっています。
25日の会議では、大鰐線それぞれの駅の乗降者数や沿線付近を運行する弘南バスの利用状況を共有したほか、代替交通の運行開始にあたってのスケジュールを決めました。
県によりますと、来年度に鉄道に代わる交通手段を決定し、26年度にダイヤなど具体案を固めます。その上で、27年度に国への申請手続きを行うということです。
弘南鉄道 船越信哉 取締役常務
「大鰐線は路線バスも並行して運行しているので、そこが大きく利用することになると思っているが、さまざまな利用者の利便性を検討する必要がある」
県 地域交通・連携課 角田真士 課長
「(来年度決める大枠は)今の時点でどこまで、どういう形で、とは決まっていないが、なるべく早い時期にお示しできれば」
次回の会議は4月以降の開催を予定し、県と事業者が代替交通案の大枠を協議します。