新潟県十日町市の子どもたちが戦前・戦時中に描いた絵や書が、市の指定有形文化財として登録されました。
大正から第2次世界大戦の後まで時代を色濃く映したもので、戦後80年の記憶を後世につなぐ“地域の宝”です。
十日町市の指定有形文化財に登録されたのは、松之山下川手集落の子どもたちが大正8年~昭和27年(1919~1952年)にかけて描き残した絵や書など2742点です。

小中学生の自主的な学びのために描かれていたというこれらの作品。

【下川手集落 福原諭祐さん】
「価値としては、ただ数が残っていることではなく、学校の先生から成績をつけてもらって、その上で集落内で回覧していた。その活動が他に例がない」

世相を反映しているのも特徴で、子どもらしい明るいタッチのものが並ぶ大正や昭和初期に描かれた絵と、

日中戦争が始まった昭和12(1937)年以降に描かれた勇ましい兵士や戦闘機などの絵とを比べると、時代の移り変わりがわかります。
