家出して上京 ボクシングジムへ直談判

山龍義一さん
「ジムは有名な野口ジムで、突撃で『お願いします』と言った。その当時4~5人くらい一緒に入ったのかな。テクニックとかではなく、とにかく打つ打つ、当てる当てるという感じ。とにかくスパーリングなんです」

甘栗の店で働きながらプロボクサーとして練習の毎日。デビュー戦で社会人チャンピオンに勝利をしたことを皮切りに、全力で試合に向き合った。

山龍義一さん
「一時5勝4敗までいったんです。そこで自分の中では、ボクシングは終わったと思いました。一回辞めて高級クラブでボーイをやっていた時に、ボクシングジムの会長が店に来て『貴様こんな所にいたのか』と。もう1回やれっという感じで『明日から練習に来い。もう夜の仕事は終わりだ』と言われ、カムバックしました」

再びプロボクサーとして全力で練習し、第20代日本ライト級王座決定戦で勝利。
そして王座を獲得。

山龍義一さん
「私の負けた試合を見て後援会を作ってくれた人がいたんです。後援会ができた1試合目が、日本ライト級王座決定戦なんです」

その後結婚。リフォームの会社を経営し始めていた山龍さん。ボクサーとしては27歳まで走り続けた。

引退後、念願だった自身のボクシングジム「山龍ボクシングジム」を開業する。