“地域守る”を受け継ぐために…

名古屋市の消防団員の定年は75歳。城西消防団では36年勤めた、団長の水野さん含め4人がことし3月に退職を迎えます。名古屋市全体でも2015年には5700人余りいた消防団員は現在5000人に。

中でも20代の団員は182人と全体の3.6%にとどまっています。集まるたびにどうやって団員を増やすのかが話題に。

(城西消防団 水野一昭 団長)
「あの人は同窓会で勧誘した、小野さんって方。城西小学校の同窓会にいた。隙あらばいつでも勧誘!靴店に行っても勧誘」

(城西消防団 団員ら)
「一番多いときは25人いた。25人定員で今はこれだけしかいない。ことし3月に4人辞めるのでまた少なくなる」

すると、取材中にうれしい知らせが…

(城西消防団 水野一昭 団長)「今気づいた」
(城西消防団 団員)「11時23分に。1人入ってくれるかも」

何と入団希望者が現れました!水野さんは早速自宅へ挨拶に…

(城西消防団 水野一昭 団長)「若いから期待しています。なかなかの好青年だと思います」
(4月から入団 木戸健士郎さん)「色んな事件事故とか災害を見て自分のできることをやってみたい。」

(城西消防団 水野一昭 団長)「いいね。よろしくお願いします」
(4月から入団 木戸健士郎さん)「長い間、お疲れさまでした」
(城西消防団 水野一昭 団長)「あと2週間で退職」

月に1回、第2日曜日に必ず行っていた訓練、全員集合も最後です。

(城西消防団 団員)「号令出すのはきょうが最後だね」
(城西消防団 水野一昭 団長)「最後」
(城西消防団 団員)「お疲れ様でした」

(城西消防団 水野一昭 団長)「気をつけ!かしら、なか!なおれ!整列休め!ありがとうございます」

町の小さな消防団地域を守る心意気は受け継がれていきそうです。