島根県と松江市、出雲市で作る沿線地域対策協議会では、単行電車なら乗客の数に合わせて1両で走ったり連結したりと輸送力をフレキシブルに変えられ、効率的だと計画。
しかし、地方路線を担当するディーゼルカーと違い、電車は複数の車両が連結して走るのを前提に、走行に必要な機器をいくつかの車両に分散して積んであるのが一般的です。
当然、1両だけでは走れないので、大手私鉄の中古車を譲り受けると、最低でも2両編成などということになりがちでした。

一畑電車 野津昌巳営業部長
「譲渡頂けるような車両もございませんでしたので、その計画の中で新たに車両を造ると。1両編成で動かせる車両を造るということで。」
島根県 丸山達也知事
「出雲大社と国宝松江城を結ぶ貴重な路線として、県民の皆さん、市民の皆さんのご理解を頂きながら、県、出雲市、松江市で一畑電車を支えて行かなきゃいけない」
沿線地域対策協議会が補助して単行電車を新しく造ることになり、地元の後藤工業に白羽の矢が立ちました。